家にあるものを見れば、消費の癖がわかる
2024年も残るところひと月あまり。不用品の処分や大掃除が気になり始めるが、億劫なこれらの作業にこそ、お金持ちへの道が隠れている。
家にあるモノとは、お金が姿を変えたもの。その人のお金の使い方を表していると言っていい。モノの片付けをするうちに、徐々に自分の消費の癖がわかってくるはずだ。特に、こんなものが多い場合は要注意だという例を挙げてみよう。
1 使い捨てビニール傘とティッシュペーパーの在庫
この二つが多い家は、お金の使い方に難ありと言っていい。使い捨てのビニール傘をちょくちょく買ってしまう人は、消費に計画性がないことを示している。
今やビニール傘と言っても500円以上するものだ。折り畳み傘を持っていけば節約できるのに、その手間を惜しんで「荷物になるから雨が降ったら買えばいい」と考える。その数百円を払うことがムダではないか、とは思わないタイプだ。
また、その場しのぎで買った使い捨て傘だから、どこかで無くしても気にしない。これでは払ったお金もかわいそうというものだ。
お金持ち思考の持ち主なら、決してそんなことはしない。自分のお金を払う以上、価値のあるものを選び、手に入れたものは大事に使う。簡単に捨てていいとは考えないだろう。
ティッシュ、洗剤、ボディソープの在庫が多い人は要注意
逆に、節約を気にするあまりに安値にこだわるのにも問題がある。収納庫を開けたら、ぎっしりティッシュペーパーのストックが詰まっている家はその典型だ。必ず使用するものだからセール時に買っておくのはオトクのように思えるが、そうとも言い切れない。
「安いから」とみると、必要以上に買ってしまっているタイプが多いからだ。ティッシュでも洗剤でもボディソープでも、特売を見ると在庫があっても買ってしまう。おまけに在庫があればあるほど安心して、使う量は節約しない。
たくさん買って、たくさん使う。浪費と気づかずに、浪費している状態なのだ。オーバーストックになりがちな家は、食品でも使い切れない大袋を買っている。
きちんとお金を残すには、適量を買い、必要量以上にストックを持たないほうが正しい。大掃除でたっぷり在庫が残っていると気づいたら、日用品の年末セールに遭遇してもじっと我慢したほうがいい。