老後に健康でいるためには、どんなことに気をつけたらいいか。整体師の南雅子さんは「靴底のすり減り方をチェックしたほうがいい。すり減り方に癖がある人はかかとの骨が歪んでいるため、気づかぬうちに足腰に負担をかけてしまっている。老後も健康でいるためには『姿勢よくのびのび歩く』ことを意識してほしい」という――。(第2回)
※本稿は、南雅子『死ぬまであるくにはかかとをトントン鍛えなさい たった10秒!すわってできる自力整体』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
「わかる」と「できる」は違う
ここからは、かかと体操(第1回参照)とあわせてとり組むことで、からだがもっと整い、毎日がハッピーになる習慣や考え方のコツを紹介します。
かかとの歪みが解消し、しっかりとした足底の筋肉ができて効果がアップするでしょう。全部やる必要はまったくありません。自分が気になるものだけ、好きなようにチョイスして、できそうなことを実践してください。でも、ひと通り試してみるのはアリだと思いますよ! どれもさほど難しくはないですから。
本稿を読んで「へぇ~」と納得することと、実際にやってみることはまったく別ものです。たとえば、ダンスの先生から振りつけの説明をされて「なるほど、そうやって動くのか」とわかったとしても、いざ音楽が鳴って「いち、に、さん、はい!」と合図をされたら、お手本のように踊れるでしょうか……? 初心者は、頭で理解したとおりにうまくできないと思います。
そう、「わかる」と「できる」は違うのです。同じようにダンスでたとえると、すばらしいダンサーほど、「うまくなるためには繰り返し練習が必要」という、地道な努力の大切さを知っています。何度も立ち止まったり、あきらめそうになりながらも、コツコツと、できることを増やしていきます。
どんなに小さなことでも、できなかったことができるようになるのはうれしいものです。