内省習慣で「業務の無駄取り」ができる
5%社員が実践している「バイアスの影響を抑える習慣」を95%社員に適用させるために効果的な方法があります。それこそ、5%社員たちが実践している「週に1回15分の内省タイム」にほかなりません。
95%社員の協力を得て、毎週金曜に15分の内省タイムを確保してもらいました。そして、直近1週間で行った業務内容と、それぞれの業務に費やした時間、生み出した成果を振り返ってもらいました。すると、それまで「よかれ」と思って行っていた業務が成果につながらないと自覚する参加者が続出しました。
自分自身で「無駄だ」と認識できた業務が、週稼働の平均11%ほどあることがわかり、彼らはそうした業務をやめる決断をすることができました。
過去の経験から偏った見方をしてしまうことはゼロにはできません。しかし、バイアスの影響を抑える行動を習慣にすれば、間違った判断をする確率を下げられるのです。