※本稿は、児玉圭司『無駄がない努力』(日刊現代)の一部を再編集したものです。
高い成果を出す人が頭の中で考えていること
仕事をしていると、「なぜかいつも楽しそうな人」に出会うことはありませんか?
たとえば営業職だったら、いつもいきいきと営業先を飛び回っていて、仕事の成績もよい。部署の枠を飛び越えて、次々と新しいチャンスをつかんでいくような人。
事務職だったら、常に新しい工夫をしながら業務を進めて、周囲の人に頼られる存在になり、社内の評価がどんどん高くなっていくような人。
そういった人たちに共通するのは、自分の仕事を「好き」になって、さらに「楽しんでいる」ことです。
孔子は、「これを知る者は、これを好きな者にしかず。これを好む者はこれを楽しむものにしかず」と言いました。これはまさにその通りで、仕事でもスポーツでも、「好きになって楽しんでいる人」にはかないません。人間、好きなことには時間を忘れて没頭できます。「やらなければいけない」よりも、断然よい成果につながります。
つまらない仕事が楽しくなる瞬間
実際に、ビジネスやスポーツの世界で優秀な結果を出し、成功している人たちは、自分がやっていることが好きでたまらない、楽しくてたまらない、というお顔をしています。
ただし、何事もはじめから楽しめるわけではないのです。そこは勘違いしてはいけません。
「楽しい」というのは、ある程度自分が思い通りに動けるようになっている状態です。その状態へ到達するまでには、必ず基本的な力をつけるための訓練の段階があります。スポーツでいうなら基礎練習、仕事ならば現場研修や先輩からの学び。失敗や、間違いを指摘されることも、仕事を身につける上では欠かせない経験です。
基礎的な訓練は、誰にとってもそれほど面白いものではありません。そこで「つまらない」と思って投げ出してしまうか、楽しくなるまで続けられるか。そこが大きな分かれ道となります。
基本的なスキルが身についてくると、仕事はどんどん面白くなります。さらに続けると自分自身の成長を感じ、自信に満ちあふれてくるという好循環に入ります。
「自信」とは、「ここまでやったのだから、大丈夫」と思えるまで努力したプロセスこそが、与えてくれるものなのです。
もしも今あなたが、「仕事がつまらない」、「自分に自信が持てない」と感じていたら――
仕事を楽しむ姿勢を持っているかどうか、そして自信が湧いてくるまで努力をしたかどうか、自分に問うてみてください。まだまだ仕事が楽しくなる余地があると、気づけるかもしれません。

