正解だけを求める人に成長はない

私は卓球の指導者として、また会社の経営者として、多くの人に助言をする機会がありました。そのときも今も、意識的に気をつけていることがあります。

それは、「すべてを言わない」ということです。

仮に気づいたことが10あったとしても、本人には3くらいしか伝えません。あとは自分で考えてもらうのです。人から言われて行ったことより、自分の頭で考えて行ったことのほうが、確実に効果につながるからです。

たとえば仕事で思うような成果を出せずに伸び悩んでいるとき。上司や専門家に意見やアドバイスを求めるのは必要なことですが、具体的な努力の方法まで、人まかせにするのはよくありません。実際の行動をするのはあなた自身で、上司でも専門家でもないからです。

人生が変わる「毎日の5分習慣」

どんなに良い方法だったとしても、自分の頭で考えて思いついたやり方でなければ、真に「願晴る(頑張る)」ことはできません。あなたにも、そんな経験はありませんか?

児玉圭司『無駄がない努力』(日刊現代)
児玉圭司『無駄がない努力』(日刊現代)

子ども時代だったら親や先生、大人になってからは上司や先輩、セミナーの講師など。アドバイスをしてくれる相手から「こうすればよい」と言われたことを言われたとおりにやれば、一時的には結果を出せるかもしれません。でも、いまいちやる気が出なかったり、努力が続かなかったり……。

それは、あなた自身がとことん考え抜いて出てきた答えではないからです。心の奥底から納得して理解していないから、努力が続かず、身につくものも少ないのです。

なぜ成果が出ていないのか、どうすれば成果を出せるのか。まずは自分自身でよく考えてみてください。

そして、どんなに小さなことでも構わないので、自分で考えて思いついた取り組みを、毎日続けてみてください。1日に5分だけ新しい勉強をするでも、取引先との商談を自分なりに1分振り返るでも、苦手な人に挨拶をしてみるでも、なんでもいいのです。大事なのは自分で考え、自発的に取り組むこと。自分で考えたことを1週間、1カ月でも続けられたら、それだけで「小さな自信」が生まれます。

カレンダーの7日のところに、「何か新しいことを学ぶ」と書き込み
写真=iStock.com/Ildo Frazao
※写真はイメージです

「小さな自信」が芽生えたら、目の前の仕事と自分を見る目も変わり、次に必要な努力も見えてくるようになります。

自分で考え、自分で決めることが、やがては大きな成果へとつながっていくのです。

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