組織の中で、自分の意見を飲み込んだ経験はないだろうか。元・陸上自衛隊幹部の有薗光代さんは「私は米陸軍工兵学校で『現場のリアルな声』が組織を進化させる様子を目の当たりにした。そのため、自衛隊でも自分が必要だと思ったことは臆せず発言するようにした」という――。

※本稿は、有薗光代 『セルフスターター 自分で自分を動かすスキル 米陸軍工兵学校で学んだ仕事と人生で大切なこと』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

迷彩服のズボン
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「波風を立てないこと=優秀」と思っていた

あなたは、自分の立場やその場の空気を気にして、本当は言いたいことをのみ込んだ経験はありませんか?

「男だったら評価されていない」
「そんなことは誰でも言える」
「育児中なのに1年も海外派遣? 子どもがグレるよ」

これらはすべて、私が実際に言われた言葉です。

女性活躍を語る会議ですら、同性の先輩から心ない声が飛んできて、無力感や罪悪感に押しつぶされ、眠れない夜もありました。

やがて私は、「波風を立てず、与えられた仕事を処理すること」が優秀だと思い込むようになっていきました。

けれども、それは違いました。黙ってやりすごすことは、組織の「死」に手を貸す行為だったのです。