老化や体のダルさを招く糖化を防ぐにはどうすればいいか。医師の溝口徹さんは「一度糖化して老化物質・AGEsが増えた組織は、元に戻すことができずに体の機能が落ちる。そのため糖化を招く血糖値スパイクを起こさない食生活を心がけるといい」という――。

※本稿は、溝口徹『「朝からダルい」は糖質が原因だった!』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

部屋で頭を抱える女性
写真=iStock.com/PixelsEffect
※写真はイメージです

血糖値スパイクを一発で見破る検査項目

今の日本の医療現場では、空腹時の血糖や、血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cが上昇しているとき、糖尿病と診断されます。ところが、糖尿病の診断基準を満たさないときでも、食後一時的に血糖が上昇する血糖値スパイクが起きています。

しかし、ある検査項目を追加すると、空腹時の採血でも血糖値スパイクの有無を調べることができるのです。それが「1.5-AG」(1.5-アンヒドログルシトール)です。

1.5-AGは野菜や穀物、糖などに含まれる物質であり、高血糖になると尿中に排出されるため、血液中の濃度が下がります。つまり、1.5-AGが低いほど血糖値スパイクが起こっていると推測できるのです。

空腹時血糖やヘモグロビンA1cで評価しづらい数日以内の食後高血糖の有無を反映するデータとして、とても有効です。

実はこの検査方法は日本で開発された検査指標であり、すでに健康保険でも認められています。最近では、アメリカやヨーロッパでも承認されました。

ただし、1つ問題があります。日本の場合、その診断基準が甘すぎるのです。

私は、数年前に開かれた人間ドックや健康診断を扱う学会で、血液検査項目に1.5-AGを加えることによって、糖尿病と診断されていなくても血糖値スパイクを含む血糖乱高下が見つけられることを発表しました。