糖質を摂らなくてもエネルギッシュに活動するにはどうすればいいか。医師の溝口徹さんは「低血糖状態になっても交感神経が穏やかに作用し、睡眠のトラブルが起こらない人は『ケトン体』がうまく使えている。そのためには、脂質のみをとるのではなく、肉や魚など脂を含むたんぱく質を一緒にとるといい」という――。
※本稿は、溝口徹『「朝からダルい」は糖質が原因だった!』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
脳のエネルギーは「砂糖だけ」ではなかった!
肝臓や筋肉から糖を取り出したり、筋肉のたんぱく質を糖に変換したり――なぜ、体はそこまでして糖をほしがるのでしょうか。
体の三大エネルギー源は、糖質(厳密には炭水化物)、たんぱく質、脂質ですから、糖がないなら、そのほかのエネルギー源を使えばいいと思うかもしれません。しかし、どうしても糖がほしくなるには理由があるのです。
まず、私たちの体中に酸素を運ぶ役割をしている赤血球は、ブドウ糖しかエネルギー源として利用できません。さらに糖は、脳の主要なエネルギーとしても使われます。
かつて「砂糖は脳のエネルギー」と喧伝されていたことがありました。砂糖、つまり糖が脳のエネルギーになるというのは間違いではありません。
しかし、脳にとって糖質は主要なエネルギー源ですが、「唯一」ではありません。脳が糖以外に使えるエネルギー源、それが「ケトン体」です。
ケトン体は脂質(脂肪酸)をもとに、肝臓でつくられます。こうしてつくられたケトン体は、肝臓を除いたほぼ全身でエネルギーとして使うことができます。
そして、ケトン体こそが「朝ダル」改善の救世主なのです。

