一日の最適な食事量は何か。生活習慣病の専門医・青木厚さんは「1日3食の習慣は、肝臓を『不眠不休の滅私奉公』でひたすら働かせ続け疲弊させる。空腹を感じていないのに食べていると、かえって体にダメージを与えることにもなりかねない」という――。

※本稿は、青木厚『「空腹」は最高の健康習慣』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

唐揚げ中華定食
写真=iStock.com/JianGang Wang
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1日3食は肝臓にも負担がかかる

1日3食の習慣によって、内臓が絶え間なく働き続けなければいけない状態は、肝臓にも大きく影響しています。

肝臓は「沈黙の臓器」と言われて、胃や腸のように不調になればすぐに症状を訴えて教えてくれるわかりやすい性質ではなく、決定的に悪くなるまで症状を現さない、いざ何か現れてきたときにはもう手遅れになっているかもしれないという、まことにやっかいな臓器です。

見方を変えれば「職場で倒れてしまうまでひたすら働き続ける」という、昭和のサラリーマン顔負けの仕事バカで、消化・吸収に関するさまざまな役割を一手に担っている「取り換えのきかない臓器」でもあります。

肝臓は、

①食後、体に入ってきた栄養を、体内で必要なエネルギーに変える
②消費されずに残った余分なエネルギーを蓄える
③食物に含まれていたアルコールやアンモニアなどの毒素を処理する
④脂肪の消化・吸収を助ける胆汁を作る

などを行なっていて、それだけでも大変な仕事量です。

だから当然のごとく、休む間もなく食物が体内に入ってくると、それこそ「不眠不休の滅私奉公」でひたすら働き続け、胃や腸と同じようにどんどん疲弊していきます。

よく、「お酒が肝臓に悪い」と思っている人がいますが、それは、お酒を飲むほどアルコールの毒素処理で肝臓を疲れさせるからで、お酒そのものが肝臓を痛めるというわけではないのです。

肝臓が疲れて働きが悪くなることによって、先に挙げたような重要な消化・吸収のプロセスが損なわれて、体調が悪くなるということなのです。