やるべき仕事があるのに、つい放置してしまうのはなぜなのか。精神科医の樺沢紫苑氏は「原因は脳の状態にある」という。困った「先送り」への対処法を、7つのタイプに分けて紹介する。

脳の仕組みを理解すれば「すぐやる人」になれる

「やらなきゃいけない」と頭ではわかっているのに、つい後回しにしてしまう――そんな自分を「だらしない」「意志が弱い」と責めていませんか。しかし、物事を先送りしてしまう一番の理由は、本人の性格ではありません。脳のコンディションに原因があります。

樺沢 紫苑(かばさわ・しおん)
樺沢 紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医。札幌医科大学医学部卒。米イリノイ大学に留学し、帰国後、樺沢心理学研究所を設立。『学びを結果に変えるアウトプット大全』などベストセラーを多数執筆。

精神科医として多くの患者さんと接する中で気づいたことがあります。世の中のビジネスパーソンの9割は「お疲れモード」に陥っている、ということです。睡眠不足、運動不足、スマホの過剰使用。こうした悪い習慣が重なることで、脳の前頭前野が慢性的に弱っている。前頭前野は、意欲や集中力、判断力をつかさどる脳の司令塔ですから、ここが弱ると「よし、やるぞ」という意欲が湧いてこなくなります。

それだけではありません。前頭前野の働きが落ちると、不安や恐怖を感じる扁桃体が過剰に興奮しやすくなります。すると、仕事に対して漠然とした恐怖感を覚え、手が止まってしまう。先送りしがちな人の脳内は、やる気の減退と不安の両方に苛まれているのです。

(構成=本誌編集部 イラストレーション=タカセマサヒロ)
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