つい最近までの基準は昭和初期に出された数字
ところが、この数字が出る以前の健康常識では、1日3食でないと摂取が難しい数字が示されていたのです。
1935(昭和10)年に、国立栄養研究所の佐伯矩医学博士(「栄養学の父」といわれる人物です)が、「日本男子が1日に必要とするエネルギーは2500~2700キロカロリーである」「それを2食で摂るのは難しく、3分割しバランスよく摂ることで、最も健康に生きることができる」と提唱しました。
これは現代よりもかなり多い数字です。たしかにこれでは2回の食事で摂取するのはちょっと無理でしょう。ご飯もおかずも、大盛りというか特盛りレベルのものを食べきらなければならない感じです。
こういった戦前に行なわれた提言も、1日3食という形を深く根付かせる原因になっているのでしょう。しかしこれが、つい最近までの一般常識であったことも事実なのです。
現在のカロリーならば1日2食でOK
現代の日本人は、佐伯博士の時代よりも運動不足傾向が強くなっており、従って消費カロリーも少なくなっています。
ですから、先ほどの1800~2200キロカロリーという数字が出されているわけです。これならば1日2食でも比較的楽にクリアできるでしょう。
現代を生きている私たちは、2500~2700キロカロリーを、わざわざ1日3回に分けて摂る必要はなくなっていると思っていいのです。
たとえばパスタやカレーライス1皿で約800キロカロリー、ハンバーガーショップのセットメニューを食べると1000キロカロリーを超えるなど、外食産業が高度に発達した環境に暮らす現代人の食事は、高カロリーになりやすいと言えます。
このような食事を1日3回も摂れば、明らかに「食べ過ぎ」「栄養の摂り過ぎ」、そして肥満ということになってしまうのです。

