首相就任8カ月ですでに政権末期の様相

最近の高市首相の言動を見ていると、政治家に必要な資質に欠けていると思わざるを得ない。

「政治の本質的な資質は三つある。情熱、責任感、そして見識(判断力)」

そういったのは『職業としての政治』の著者マックス・ウェーバーである。

高市首相はかつてバンドを組んでドラムを叩いていたそうだ。今でもむしゃくしゃする時は自宅の防音装置のある部屋でドラムを思い切り叩いて発散するというから、情熱は持ち合わせているようだ。

「副首都」構想関連法案を巡って日本維新の会の吉村洋文代表と会談し、記者団の取材に応じる高市早苗首相=2026年6月22日、首相官邸
写真提供=共同通信社
「副首都」構想関連法案を巡って日本維新の会の吉村洋文代表と会談し、記者団の取材に応じる高市早苗首相=2026年6月22日、首相官邸

しかし、自分の口から出た言葉への責任感や、それがどんな意味を持つのかという判断力が著しく欠如しているように思える。

もう一つ加えれば、高市首相には「国民の声を聞く」という、政治家ならば最低限の資質さえ持ち合わせていないように思えてならない。

政権が発足してから8カ月が経った。初の女性首相誕生に沸き、衆院選では多くの有権者が高市自民党に投票した。だが、その熱気は蜃気楼のごとく消え去り、気がつけば政権末期の様相を呈している。

それもこれも身勝手に振る舞い、熟議もせず、先の見通しもないままに独断専行してきたからである。