安倍第一次政権の末期と似ている
さらに高市首相の持病「関節リウマチ」が悪化しているという報道が相次いでいる。
人工関節を入れているそうだが、週刊新潮は、反対側の股関節の症状が進行している可能性(都賀整形外科リハビリクリニックの渡辺淳也院長)や、「『老年期の自律神経失調症』という可能性もある」と、小山嵩夫クリニック院長(同)といった指摘を掲載している。
さらに、目に見えるやつれや不眠、喫煙が、彼女の健康を蝕んでいる可能性も指摘されているのである。
一部メディアでは、安倍晋三元首相が第一次政権の時、「消えた年金問題」で追い詰められ、参議院選で敗れたため、「持病の悪化」を理由に辞任した時と似てきているという永田町すずめの声を報じている。
縷々高市政権の危うい現状に触れてきたが、最も深刻なのは週刊文春や週刊現代が連続して報じている「早苗陣営が総裁選、衆院選で、相手候補を中傷する動画を作り、流していた」疑惑と、「サナエトークン」疑惑である。
中傷動画もサナエトークンも、高市首相自身が関わっていたかどうかは、原稿を書いている時点では不透明だが、彼女の公設第一秘書・木下剛志氏が“全く関与していない”というのは考えにくい。
当初、これまでスキャンダルが出た政治家の逃げ方は、いつも「秘書がやったことで、私は知らなかった」として、秘書を首にして幕引きを図るというものだから、高市首相もそうするのだと思われたが、そうではなかった。
文春の音声問題でわかった秘書との関係
当初は、「事務所の職員に確認したが、ネガティブ情報発信は一切行っていない」(5月8日)「週刊誌の記事を信じるか、秘書を信じるかというと、私は秘書を信じる」(5月11日)と秘書を庇い、威勢がよかった。
ところが、6月3日に文春が、木下秘書とオンライン上でやり取りしていた松井健氏(木下氏と頻繁にやり取りをして中傷動画を作ったと告白した)との「音声」を有料の電子版で公開すると、高市首相の発言はブレ続けるのである。
「有料会員になろうとは思わなかったので(音声を)確認できなかった」(6月4日)「(音声が)秘書本人のものかどうか判断するのは難しい」「(秘書の音声にしては)違和感がある」(6月5日)
そしてついには、こういったのである。朝日新聞デジタル(6月5日 16時50分)から引用する。
《首相は「昨日、夜中から何度か電話をした。今朝方、ようやくつかまり、本人に話をした」と答弁。「キレられましたよ。でも、私は音声を確認した」と述べた。
首相の説明によると、自らが「オンラインに出ているやつを聞いてみて」と伝えたところ、秘書は「なんで私が有料会員にならなきゃいけないんですか。知らない人(松井氏=筆者注)の主張を一方的に書き立てるストーリーを作っている、そんなところに対してなんで私がお金払わなきゃいけないんですか」などと反論したという。》

