中央大学教授 山田昌弘氏

人間はそもそも、究極的に何に幸福を感じる生き物なのか。それは他者からの「承認」なのです。今までの日本の社会システムでは、「身近な人や社会からの承認」=「幸福」という方程式が成り立っていました。それが今、大きく変化しています。

かつては会社の中で真面目に働き、順調に出世していくということが日本男性の幸福の源泉でした。年功序列・終身雇用という日本型雇用システムに守られ、多くの人が会社と社会での承認を得ていた。会社からもらえる安定した給料で家や車を買い、専業主婦の妻と子供を養いさえすれば、家事や育児をしなくても、家庭での承認を得ることができました。