NHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」では、吉沢亮が英語教師の錦織友一という人物を演じている。歴史評論家の香原斗志さんは「ラフカディオ・ハーンは東京の帝国大学に赴任する前、錦織のモデルである西田千太郎と会った。ただ、それが2人が一緒に過ごした最後になってしまった」という――。

※3月13日以後の放送回のネタバレを含む可能性があります。

俳優の吉沢亮が2026年1月21日、パリで開催されたメンズ・パリ・ファッションウィークの一環として行われたディオール(DIOR)の2026-27年秋冬メンズコレクションに先立ち、フォトコールでポーズを取った
写真=Blanca CRUZ/AFP/時事通信フォト
俳優の吉沢亮が2026年1月21日、パリで開催されたメンズ・パリ・ファッションウィークの一環として行われたディオール(DIOR)の2026-27年秋冬メンズコレクションに先立ち、フォトコールでポーズを取った

頬がこけた錦織(吉沢亮)はどうなるのか

やはり吉沢亮は、たいした役者である。NHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」(2月16日~20日放送)から熊本での新生活に移り、吉沢が演じる錦織は松江に残ったため、画面から姿を消した。これに対し、視聴者からは「錦織ロス」のボヤキが聞かれるようになり、視聴率も若干下がった。

しかし、第23週(3月9日~13日放送)は、サブタイトルもストレートに「ゴブサタ、ニシコオリサン。」で、錦織が再登場した。レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)は長男が生まれたのを機に、帰化してトキ(髙石あかり)と入籍することを決意。入籍手続きはトキの本籍地である松江で行う必要があるため、錦織に協力を求めるのである。

ところが、錦織はあまり協力的ではない。むしろ、ヘブンが「日本人にならないほうがいいと思っている」と言って、協力を躊躇する。ただ、これには裏があった。ヘブンがただ家族の幸せだけを願って入籍し、作家としてモチベーションを失ったりしないように、錦織はあえて焚きつけたのだ。

ともかく、こうして錦織は、頼まれた以上の役割を果たすわけだが、第23週の最初の回に気になる場面があった。以前より頬がこけたように見える錦織は、咳を押さえた際に血がついた手のひらを見つめ、しばらく考え込むのだった。