近年、大学受験の英語出題問題が難化している。英語塾J PREP代表の斉藤淳さんは「試験時間1分あたりの大学英語出題語数が2023年は1989年の2.76倍でした。生徒には『高1までに英検準1級取得を』と呼びかけている。若い世代には『英語ができると儲かる』との共通認識があり、勉強のモチベーションは高い」という――。(後編/全2回)

※本稿は、『プレジデントFamily2024冬号』の一部を再編集したものです。

大学入試も英語力で決まる!

前編(英語力で年収格差が広がっている)はこちら

英語力の重要性が増すのは、大学入試においても同様である。一般に難易度が高い大学ほど、受験科目数が多く、主要科目をしっかりと学ぶ必要がある。

ところがなかには、英語1科目の受験で済む難関大学の学部もあるのだ。慶應義塾大学総合政策学部、同環境情報学部、青山学院大学文学部英米文学科、同志社大学神学部、同文学部英文学科といった大学の学部・学科が、英語1科目と小論文、もしくは口頭試問で勝負できる。

とはいえここを受験する学生は皆、当然のことながら相当高い英語力を誇っているだろう。少々の力では突破できないことを覚悟して、入試に臨む必要がある。

英語一本勝負の大学の学部のほとんどが国際系なのはある意味、予想通りだろう。しかし英語に高い比重を置く大学には、予想外の学部もある。

国公立大医学部である。たとえば徳島大学医学部の前期日程2次試験では、英語の配点比率はなんと50%。数学と英語が半々なのだ。ほかにも英語の比率が3分の1以上という国立大医学部は多く、医師志望者にとっても英語は非常に重要な科目であることがわかる。

さらに、慶應義塾大学法学部の入試で英語が占める配点率は50%、同経済学部で47.6%、早稲田大学法学部で40%。英語力に自信があるなら、十分に早慶を目指せるのだ。

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