寒さと乾燥の季節。加えて、大人も子供も寝不足、疲れで、免疫力もダウンしがちだ。そこで内科医の石原新菜さんに即効で感染症に負けない体をつくる入浴、運動、食事の方法を教えてもらった――。

※本稿は、『プレジデントFamily2024冬号』の一部を再編集したものです。

入浴:毎晩、5分、湯船につかりましょう

冷えは万病のもと。体が冷えると免疫力が下がり、風邪や感染症にかかりやすくなります。一方、体温が1℃上がると、免疫力は約30%アップするといわれていますから、この冬を元気に乗り切るには「体温を上げる」生活習慣を心がけてください。

ポイントは「入浴」「運動」「食事」です。

まずは「入浴」から。シャワーではなく、5分でいいので湯船につかり体全体を温めてください。なぜ「入浴」が免疫力アップにつながるか、その理由は四つあります。

一つ目は、単純に体を温めることで、体温が上がるから。二つ目はHSP(ヒートショックプロテイン)が増えるから。HSPとは、入浴などの温熱刺激によって全身の細胞からつくられるタンパク質のこと。HSPが増えると、ストレスに強くなり、免疫力が上がります。

湯船につかる男性のイラスト
写真=iStock.com/hisa nishiya
※写真はイメージです

傷の治りが早くなるといった効果も期待できます。HSPが出るピークは、温熱刺激を受けた2、3日後なので、毎日入浴していれば、高い状態を維持できるでしょう。

三つ目は粘膜層に潤いを与えられるから。粘膜層とは、のどや鼻、気管、気管支などの粘膜の上の部分。この粘膜層が潤っていれば、ここに存在するIgA抗体といわれる粘膜免疫が、ウイルスや細菌の侵入を防いでくれます。お風呂に入って蒸気を吸えば、潤いを保つことができて免疫力もキープできるのです。

また、鼻やのどが潤うと、気道の細胞である繊毛細胞の動きも活発化し、ウイルスや細菌をブラシのように掃いて押し出してくれますよ。

四つ目は、自律神経が整ってリラックスできるから。同じ時間の睡眠でも、湯船につかったほうが睡眠の質が高まります。

湯の適温は40〜41℃。理想は10分くらいですが、5分でもいいので、肩までつかりましょう。入浴後は肌着にパジャマを着て、靴下をはく。腹巻きもお薦めです。寝る準備をして、入浴後30分ほどで布団に入りましょう。もし、入浴後も勉強するなら、冷えないように気をつけて。

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