仕事のデキる人はどこが違うのか。起業家の河村真木子さんは「『時間をお金で買う』という方法がある。私は外資系企業で働いていたとき、『専属ドライバー』を雇って時間に投資することで、数億円の年収を稼いだ」という――。

※本稿は、河村真木子『外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

ドライバーが車のドアに手をかけている
写真=iStock.com/PeopleImages
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母親だって「自分中心」に生きていい

ハードワークで、週末にも海外旅行をしていると、「娘さんはどうしているの?」と聞かれることがありました。

「母に助けてもらったり、シッターさんをお願いしたりしています」

そう答えると、ギョッとした顔をする人も。しかし、全部の時間を誰かのために使ったら、自分を自分の人生の中心に据えることにはなりません。

愛情はお金でも時間でもなく伝える方法があるし、娘がいずれ親になるとき、こう思ってくれたら最高です。

「ママだって自分を中心に生きていたから、私もそうしていいんだ」
「結婚・出産したとしても、自分を犠牲にしなくていい」

本心から「何があっても、あなたの人生はあなたのもの。大丈夫、あなたはすごい」と思って応援すれば、子どもの自己肯定感は養われ、その価値観を受け継いでくれます。

子育てや仕事で忙しい親が「自分の時間」を捻り出す方法は、時間をお金で買うことです。

どんどんお金を使って「時間の節約」をして自分に投資する。

それはリターンが期待できますし、当然の権利としてやるべきことだと私は考えています。

会社員なのに「専属運転手」を雇ったワケ

さて、モノを減らして車を手放した私が困ったのは、移動でした。とにかく仕事が忙しかったので、車を呼ぶちょっとの時間が惜しくなったのです。

当時の私は朝から晩まで顧客と会っていて、大企業のCFOや富裕層が指定するのは会社の役員室だけとはかぎりません。住所非公開の会員制レストランなど、ナビに出てこない店も多いのです。

ところが当時のタクシードライバーの中には、都内の道に慣れていない人もいました。さらに今ほどナビも使いこなしていないケースも多く、お客様とのアポイントメントに遅れそうでイライラしたり……。

あるとき、とても運転が上手で機転が利くドライバーがいました。ごく短い時間で終わるアポなら、ぐるっと回って戻ってきてくれたり、めちゃくちゃ優秀なのです。

「あなたの運転、すごく快適で助かります。失礼だけど、今タクシードライバーで、いくら稼いでいるの?」と私が聞くと、その人はあっさりと「月に25万円くらいですかね」と教えてくれました。

「わかった。じゃあ、同じ金額にちょっとプラスするから、私の専属ドライバーになってくれない?」

そのドライバーは最初、「意味がわからない」という顔で唖然としていましたが、結局、私は彼を引き抜いたのです。ワーカーの分際で。