なぜヤクルト1000は売れ続けているのか
今、買いたくても買えない飲み物があります。あまりに人気すぎて、手に入らないのです。
その飲み物とは、「ヤクルト1000」。
ヤクルト1000には、生きて腸内まで到達する「乳酸菌 シロタ株」が、1mlあたり10億個、100mlに1000億個、ヤクルト史上最高密度で含まれており、「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に効果があるとして人気なのです。
2021年4月に発売されて以降、爆発的に売れ続け、現在は生産が追いつかないとして「ヤクルト届けてネット」の新規注文を休止している状態です。
それにしても、なぜここまでヤクルト1000の人気が高まっているのでしょうか。
その根本には、人々の健康に対する意識の高まりがあると考えられます。
「健康でありたい」という理想を叶える商品
「いつも、いつまでも、健康でありたい」
人々はその思いを実現すべく、さまざまな知識や情報を求めます。
企業はその思いに応えるべく、商品やサービスを開発します。
そんな流れの中、特に現代人にとって最も大きな関心事でもある「ストレス緩和」「睡眠の質向上」を堂々と謳って人気を博したのがヤクルト1000というわけです。
ネット上には、ヤクルト1000を飲んだ人々が発信するさまざまな体験談が溢れています。それによると、「寝つきが良くなった。夜中に起きなくなった。寝覚めが良くなった。便通が良くなった。肌がキレイになった……」などさまざまです。
「美味しく飲むだけで、体調が良くなる」となれば、人気が出ないわけはありません。
しかし、よく考えてみると、ヤクルト1000のような商品が人気になるということは、それだけ普段身体の不調を感じている人が多いということでもあります。
特にヤクルト1000の売り文句である、「ストレス緩和」と「睡眠の質向上」の逆、つまり、「ストレスにまみれ」「睡眠の質が低い」ことに悩んでいる人が多いという現状があるのでしょう。