「働きバチ」が「週休3日」に変われるか
高度成長期時代、日本人は海外の人たちと比較して、その労働時間の長さから、「働きバチ」と揶揄されていました。それが1980年代に入ると、日本の法定労働時間は段階的に引き下げられ、1997年4月には、現在の1日8時間、週40時間、週休2日へと定められました。
今日、ユニクロ、佐川急便、アルペンなど民間企業では、週休3日制を選択できる働き方を取り入れている会社も現れています。
政府においても、親の介護や子育てへの時間を確保するためになど、ワークライフバランスを重要視して、「週休3日制」の導入が検討され、賛否が分かれています。
一方、アメリカでは、ツイッター社を買収してCEOに就任したイーロン・マスク氏が、最低でも週40時間(80時間とも言われている)というオフィスでの労働時間を社員に提示し、「従わなければ解雇する」と強く求めたことが話題になりました。
「何日働くべきか」に正解などない
週40時間は、私たち日本人にとっては一般的な、1日8時間×週5日労働。週休2日制です。
業績が振るわないツイッター社の社員に対して、マスク氏は「もっと働け」と鼓舞する。
ただでさえ景気が低迷し、さらに欧米諸国に比べて生産性が低いと言われている日本で、週休3日の導入が進んでいる。
一体どちらが、正解なのでしょうか。
本来そこに、正解などありません。
週休3日がその会社や人によって最適であれば、週休3日もよし。それ以上働く必要があれば働けばいいし、それ以下にしたければそれもいい。
稼ぎたい人は稼げばいい。そこまで稼がなくてもいいのであれば、働く時間を減らせばいい。
今の仕事で稼ぎが足りなければ、空き時間に別の仕事をすればいい。
そもそも正しい仕組みの下で、正しく働くのであれば、それなりの成果が出るはずです。だからこそ、古今東西、成功者と呼ばれる人たちは、他人よりも長時間働いてきました。