成功者たちは長時間労働が当たり前
経営者、医師、学者、政治家、教師、タレント、芸術家、スポーツ選手……洋の東西を問わず、どんな業界においても、成功者と呼ばれる人たちは例外なく、人より長時間働いています。
実際、厳しい口調で「もっと働け」と社員を鼓舞し、一部の人たちから批判の的となったマスク氏も、複数の会社の創業者であり、週120時間以上もの膨大な時間を仕事に費やしていることで知られています。しかも9児のパパです。
「業績が下がっている。だから、もっと働きなさい」
誰よりも働き、世界一の長者に駆け上がったマスク氏の「喝」は、傾きかけた企業を立て直すための、ボスとして必要な判断なのです。
むしろ今の日本に、社員に対して必要な時に、必要な働き方を、堂々と求めることができる経営者が、一体どれぐらいいるのでしょうか。
「週休4日」でもちゃんと稼ぐことができる
しかしながら私は、中小企業こそ思い切って、あえて週休3日制にチャレンジしてみるのもアリだと考えています。
なぜなら私自身が、週休0日から週休4日にしたことで、年600万円だった売り上げを1億円に伸ばした経験をしたからです。
私は現在、禅寺の住職を務めていますが、かつては僧侶として生きるつもりがなく、起業して整体院を営んでいました。
整体師になったきっかけは、学生時代に始めた空手で骨折したり、交通事故でむち打ち症を患ったりして、常に体に不調を抱えていたことにありました。
幼少期からお寺で育ち、お参りにいらっしゃる檀家の高齢者の方々が「ひざが痛い」「腰が痛い」と嘆くその痛みが、ケガを患ってからというもの、自分ごとのように感じられるようになったのです。
体が痛いと心まで荒んでしまう体験。
体の痛みが和らぐと、心もまた元気になる体験。
そして、出会った素晴らしい治療家の先生に影響を受けて、「私も何か心身の健康に寄与する仕事がしたい」と考えるようになりました。
お寺の一室で小さくスタートした施術でしたが、それなりに患者さんがいらっしゃることを見越して、整体院を新築したのです。