日経平均は最高値を更新

日本株の上昇が止まらない。日経平均株価は2024年2月にバブル崩壊後の高値を更新した後、1年以上レンジ相場が続いた(図表1)。しかし、2025年4月にトランプ政権による相互関税導入ショックで安値を付けた後は、再び上昇基調に転じ、同年10月には5万円を突破。2026年に入っても上昇基調に歯止めはかからず、5万円台半ばまで上昇している(2/3終値:5万4720円)。昨年4月の安値から直近高値までの上昇率は75%に達した。

東京証券取引所の大納会に出席した高市早苗首相
写真提供=共同通信社
東京証券取引所の大納会に出席した高市早苗首相。日経平均株価の年末の終値は5万0339円48銭となり、2年連続で最高値を更新。前年末の終値と比べた年間の上げ幅が初めて1万円を超え、上昇率は26%に達した=2025年12月30日、東京・日本橋兜町

かつて「失われた30年」の象徴とも言われた日本株の復活は、何を意味するのか。市場では、日本株上昇について様々な要因が指摘される一方、急激な相場上昇に対する警戒感もくすぶっている。

特に、これまで日本株に投資をしていなかった個人投資家にとっては、これほどの上昇局面を目の当たりにすると、「今から日本株に投資するのはもう遅いのではないか」「高値掴みをするリスクが高いのではないか」といった疑問や不安が生じるのも自然である。

本稿では、最近の日本株上昇の状況を整理したうえで、その背景にある日本経済・企業行動の構造変化を分析する。その上で、「日本株投資はもう遅いのか?」という問いに対する答えを考えてみたい。

【図表1】日経平均の推移