※本稿は、小林義崇『超改訂版 すみません、金利ってなんですか?』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
「まったくもらえない」ことはないが…
【梅田】「今の若い人は、将来年金を受け取れない」みたいな話に接したとき、心がザワついてしまいます。ぶっちゃけ、「もらえる」「もらえない」どっちですか?
【小林】日本という国が存続している限り、もらえるでしょう。
【梅田】……でも、子どもの数が減っていくにつれ、働いてお金を稼ぐ人の数が減るわけですから、年金の供給源のお金も連動して減りますよね? 少子高齢化がどんどん進むと、やばいんじゃないですか?
【小林】それはもっともな理屈です。でも、年金の供給元のお金が足りなくなったら税金で補うことになっていますから、国が経済的に破綻して機能しなくなるような危機的な状況にならない限り、年金を受け取ることはできるでしょう。
【梅田】では、年金は安泰、ということ?
【小林】そうですね〜……「年金をまったくもらえない」という可能性は限りなくゼロですが、「年金をもらい始める時期が後ろにずれる」「もらえる年金の額が減る」といったリスクは考えられます。
寿命が伸びたことで総額が増える人も
【梅田】年金をもらい始める時期って65歳でしたっけ? これ以上後ろにずれることもあるんですか?
【小林】現実問題、日本政府は急速な少子高齢化に対応するため、公的年金制度の見直しを進めています。今は検討段階なので何とも言えませんが、年金の受給開始年齢が「70歳」に引き延ばされる可能性も十分に考えられます。
【梅田】え、ますます年金の保険料を払うのが損のように感じられてきました……
【小林】ただ、平均寿命が延びているので、現状の制度の下ではもらった年金の総額を計算すると「増えている」という人も多いはず。比較的若いうちに亡くなった人については、本人が受け取る年金だけを見ると損ということになるかもしれませんが、家族に「遺族年金」という年金が支払われるので、丸損とは考えにくいです。ちなみに遺族年金が支払われるのは、死亡した人によって生計を維持されていた「配偶者」や「子ども」なので、生命保険のようなイメージを持っておくといいでしょう。
【梅田】でも、寿命は人によって千差万別で調節できないですよね。どんなにシミュレーションしても、実際自分がどうなるかなんてわからないです。

