※本稿は、小林義崇『超改訂版 すみません、金利ってなんですか?』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
「金利のある世界」がついに来た
【梅田】実際、これからの日本って景気はどうなるんですか? 最近ニュースで「日銀が金利を上げた」と、よく聞くんですけど……。「日銀は景気がいいときに金利を上げる」ということは、景気はよくなっている?
【小林】いい質問ですね。答えは「イエス」。実は、2024年に日本銀行がマイナス金利政策をついにやめたんです。長く続いた超低金利の時代が終わって、ようやく「金利のある時代」に戻りました。
【梅田】「マイナス金利」も聞いたことあります。けど、金利がマイナスってどういうこと?
【小林】不景気のとき、日銀は金利を下げると説明しました。その政策こそ、「ゼロ金利」と「マイナス金利」。まず、ゼロ金利政策とは日銀が銀行にお金を貸すときの金利が限りなくゼロに近づくこと。すると、多くの銀行が「借りたい!」と押し寄せます。日銀からゼロ金利でお金を借りると、銀行も連動して金利を下げます。すると、一般の人もお金を借りやすくなって世の中にお金が回り、景気の上向きが期待できる、というわけです。
2016年から続いたマイナス金利の終了
【梅田】なるほど。でも金利0を下回る「マイナス」はちょっと想像がつきません。
【小林】2016年1月から日銀が実施したのが「マイナス金利政策」で、これは民間の銀行が日銀にお金を預けた場合、預金の一部の金利をマイナスにするということ。預金をしている銀行が逆に日銀にお金を払うことになるため、預金の引き出しをうながし、企業への貸し出しや投資を活性化させる効果を狙っての政策です。
【梅田】なるほど!
【小林】金利がマイナスになると言っても、個人が各金融機関に預けている預金金利がマイナスになって預金残高が減っていたわけではありません。景気を上向きにさせるために行っていた「金利がゼロ」「マイナス」の時代が2024年に終了し、金利がプラスの時代に突入したんです。

