超富裕層は、どんな鮨屋に通っているのか。富裕層マーケティングを長らく手がけてきた西田理一郎さんは「どんなお金持ちも、最初から常連だった人はいない。彼らが通うのは、雨の降る火曜日の夜。その積み重ねが、億単位のディールを動かす」と断言する。その仕組みとは――。
日本食レストランの入り口
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「予約半年待ちの店に行けた」は自慢にならない

鮨屋の話になると急に鼻息が荒くなる人を、私はたくさん見てきた。どの店に入れたか、何カ月待ったか、誰の紹介だったか。固有名詞を出した瞬間に、可処分所得や交友関係が伝わった気になるからだ。

だが、私はその種の会話に浅さを感じてきた。それはあくまで「一度そこへ行けた」という体験の報告であり、「必要な時にその場を使える」という運用能力の話ではないからだ。

本当に重要なのは、予約が取れたことではない。ある上場企業の創業者は、わざわざ雨の降る火曜日の夜にだけ決まった鮨屋に通い続けているという。その店が将来、億単位のディールを動かすことを熟知しているからだ。一体どういうことなのか。

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