日銀の利上げは物価対策の側面も
【梅田】うーん、でも景気がよくなっている実感はあまりないかも。むしろ、住宅ローンの返済とかも増えるんですよね?ちょっと大変な気がします。
【小林】私も景気が一気によくなった感覚はありませんが、大手企業を中心に賃金が上がったり、最低時給が増えたりと、少しずつ景気向上の兆しは出てきています。あと、日銀の利上げには最近の物価高対策という意味も実はあるんです。
【梅田】利上げが物価対策に?
【小林】物価が上昇し続けることをインフレと言いますが、インフレが行きすぎるとモノやサービスの値段が高くなって生活が苦しくなります。そんなときに日銀は金利を上げて、消費を冷まそうとするんです。
【梅田】どうして金利を上げることがインフレ対策になるんですか?
収入が増えれば負担は抑えられる
【小林】金利を上げると、企業や個人がお金を借りるコストが高くなって、消費や投資の動きが抑制されるからです。住宅ローンで考えると分かりやすいですが、低金利の頃に「4000万円のマンションなら買えそう」と思っていた人でも、金利が上がれば「住宅ローンを返済するのが難しい」と感じて予算を3000万円に減らすかもしれません。そうやって4000万円のマンションに買い手がつかないと、値段は下がることに……。こういう心理が影響して、世の中の物価が抑えられていくんです。
【梅田】なるほど。でも、低金利の頃に家を買えていたとしても、これからも金利が上がるなら影響はありますよね。変動金利で数十年のローンを組むのは、やっぱり大きな賭けな気がして不安です……
【小林】そうかもしれません。ただ、世の中の景気が良くなれば、「給料が増える」「投資で得られるリターンが増える」という好影響も期待できます。そうやって収入が増えることを考えると、利上げによる負担アップの影響も抑えられます。

