2026年4月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。老後・長生き部門の第3位は――。
▼第1位 80歳を過ぎても50代の認知機能を維持…衰え知らずの「スーパーエイジャー」になれる人の"シンプルな日課"
▼第2位 「この日常動作ができないと余命半年以内」2000人看取った医師が重視する「患者の命」の最もわかりやすい指標
▼第3位 寂しさ漂う老後が待ち受ける…佐藤優が「高齢者は安易に図書館に行くな」と話す切実な理由
※本稿は、佐藤優『還暦からの人生戦略』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
目的のない学習は結局続かない
いくつになっても学習し続けることはもはや当たり前になってきた感があり、生涯学習はそれほど特別なものではなくなりました。学習意欲を持ち、学び続けることはその人の人生を豊かにし、また社会全体のためにもなります。
自分の得意な分野を深掘りする、あるいは若いころ苦手だった分野や事情があって進めなかった分野の勉強をする。学ぶ目的も、学び方も人それぞれでしょう。まず還暦後に自分が何を、どう学ぶかを明確にすることがポイントです。
ただし学問や教養というものは、目的があるほど身につきやすい。外国で仕事をするために英語を習うのと、単に余った時間で漠然と英語を習うのとでは、身につき方に大きな差が出るのは当然でしょう。
さらに、そこに年齢という条件が加わります。はっきり言えば、還暦を迎えてイチから語学を習っても身につく可能性は限りなく低いと考えますが、何をするかは人それぞれ。
勉強すること自体が楽しいのであれば、それだけでも意味はあります。
生涯学習に近い言葉にリカレント教育というものがあります。これは、キャリアをアップさせたり、仕事を替えたりする際に必要な知識や資格を身につけるための教育のこと。
社会人になってから仕事を一度中断したり、仕事をしながら勉強したりする。キャリア構築という明確な目的を持ったうえでの学び直しです。欧米では当たり前になっていますが、日本ではまだまだ浸透していません。

