社会保障制度にはどのようなものがあるのか。東大卒ファイナンシャルプランナーの服部貞昭さんは「年金だけでは生活が苦しい場合に利用できる給付金がある」という。服部さんの書籍『届け出だけでもらえるお金大全』(自由国民社)より、紹介する――。(第1回)
銀行の通帳を見てびっくりした高齢者
写真=iStock.com/kazuma seki
年金以外にもらえるお金がある(※写真はイメージです)

65歳以降ずっと6.5万円ももらえる

年金だけでは生活が苦しい、そんなときにもらうと嬉しいのが「年金生活者支援給付金」です。

約6.5万円が65歳からずっともらえます。正確には、「老齢年金生活者支援給付金」といいます。

対象になるのは、次の条件にすべて当てはまる人です。

・65歳以上で老齢基礎年金をもらっている
・前年の収入(公的年金+その他の所得)が80万9000円以下(2025年10月時点)(1956年(昭和31年)4月1日以前生まれの方は80万6700円以下)
・住民税非課税世帯

「国民年金だけの人」ならほぼ全員対象

要するに、実質、65歳以上の老齢基礎年金だけもらっている人が対象です。2024年1月から12月までの老齢基礎年金の振込額は満額でちょうど80万9000円ですので、国民年金だけしか加入していなかった人はほぼ全員対象になります。

さらに、世帯全員が住民税非課税である住民税非課税世帯の人だけが対象です。自分は住民税非課税でも、一緒に住んでいる子どもが働いていて住民税非課税世帯でない場合は対象になりません。

給付額は、簡単にいうと、月額5450円(年額6万5400円)(2025年10月時点)です。

正確には、保険料を支払った期間によって異なるのですが、20歳から60歳まで40年間フルで国民年金に加入して保険料を支払っていれば、この金額になります。