原発不明のがんで闘病していた経済アナリストの森永卓郎さんが、1月28日亡くなった。67才だった。生前、プレジデントオンラインで掲載した森永さんの記事をお届けする――。
23年末にステージ4の「すい臓がん」と宣告された森永卓郎氏。医師と患者がもっと対等になるべきだという医師の大脇幸志郎氏と、医療や健康との向き合い方について話してもらった。
2000以上の治療法をアドバイスされた
【大脇】森永さんは2023年12月、ステージ4のすい臓がんを患われたことを公表されました。その後の検査で「原発不明がん」と診断され、通院での治療を選択されたこと、現在どんな治療をしているのかなどを、詳細に発信されています。なぜご自身の病状を詳びらかにされているのですか。
【森永】そうでもしないと詮索され、噂が独り歩きするでしょう。ごまかすとあとで話に矛盾が生じ、取り繕うために違う嘘をつかなきゃいけなくなる。だから最初から包み隠さず、本当のことだけを言う。これは病気に限らず、私が生きるうえで基本方針としているところです。
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