(4)粘り強さを発揮せよ

40代の営業マンは、気力体力は若手に劣るが、精神が習熟し、人生の目的意識をはっきりともち、粘り強さや忍耐力を若手よりはるかに備えている。途中でくじけそうにならないための工夫や、自分を動機づける方法には長けているはずだ。その意味でも40代こそ、この粘り強さや忍耐力をもっと磨いて、強力な武器にしたいものである。

もちろん長い経験を活かした斬新な発想力や創造力で勝負すべきという側面もあるだろう。しかし、そのためにもルーティンワークを継続して、あえてつらい課題を長く継続することで意志を鍛えることは極めて有効である。そもそも発想や創造は、空から降ってくるものではなく、強い意志をもって、人が休んでいる間もずっとその仕事そのものに向きあうという粘り強さがなければ実現できない。意志の強さは体力の衰えとは関係ない。むしろ40代を過ぎてさらに磨いていけるものなのである。

基本を守り、意志を鍛え、おごり高ぶらず「ひたむき」に働き、人間としても魅力を高める、企業の顔であり代表である営業マンだからこそ、どの職種よりも重要なテーマなのである。