また、選手起用法にも独自の哲学がある。1年目の最終戦にはスタメン15人のうち新人を9人起用して会場を唖然とさせた。今年も開幕戦からトップリーグ最強と言われたプロップ池谷陽輔を外しルーキーの畠山健介を起用している。

「もちろん、ポジション争いに勝ったからですよ。ほかのルーキー3人も試合に出ているし。外から見てどこか足りないと思っても僕は気にしない。逆にひとつでも持ち味があればチャンスはある。僕は自分の持ち味を出してチャレンジする“空気”を大切にしたいんです。だから、第10節ぐらいまではメンバーを固定せず、いろんな可能性を試すつもりです。去年も45人いるメンバーの36人が(一軍の)Aチームを経験している。これはどのチームより多いと思います」

(長岡洋幸=撮影)