選挙後の入閣候補に名を連ねるほどの人気ぶり

三原じゅん子氏(54)というと、「3年B組金八先生」でのツッパリ女子中学生役を思い出す人がいるかもしれない。だが、現在の三原氏は自民党の参院議員として存在感を増している。6月24日の参院本会議では、野党が提出した安倍晋三首相の問責決議案への反対討論に立ち「恥を知れ」と野党を一喝し、議場を騒然とさせた。

ネット上では賛否半ばして大論争になっているが、自民党内での評判は急上昇。参院選では応援弁士として引っ張りだこで、選挙後の入閣候補にも名を連ねているのだという。

参院予算委員会に臨む自民党の三原じゅん子氏(写真=時事通信フォト)

「顔はやばいよ、ボディーやりな」のような太い声

「私は自民、公明を代表して、野党から提出された安倍内閣総理大臣問責決議案に対して、断固反対。断固反対の立場から、討論を行います」

白いスーツ、黒ぶちのメガネで登壇した三原氏が、いつもよりも険しい表情で、そしていつもよりも太い声で討論を始めると、参院本会議場の与党側の席からは大きな拍手、野党席からは激しいヤジが沸き起こった。

三原氏はツッパリ生徒として「金八先生」に出演した時の「顔はやばいよ、ボディーやりな」というセリフが思いだされるが、あれは40年近く前の話。今はどちらかというと落ち着いて穏やかなキャラクターで売っている。しかしこの日ばかりは、40年前の、自身の残像を意識して話し始めたように見えた。

7分半に及ぶ演説で三原氏は、安倍氏の責任を問う決議案を提出した野党、特に旧民主党勢力を徹底的にこき下ろした。いくつか表現を紹介しよう。