経済界も芸能界も腰が低いと好かれる

「会社の社長のような偉い人たちは、人から頭を下げられることはあっても、人に頭を下げることは少ないだろう」――世間一般の人は、そんなイメージを持っているのではないでしょうか。しかし実際には、むしろその逆。社会的地位が高い人ほど、よく謝り、謝り方もうまいケースが多いんです。

放送作家・PRコンサルタント 野呂エイシロウ氏

会社のマネジメント層なら、部下が仕事でミスをしたり、取引先とトラブルになったりしたとき、一緒に謝りに出向くことがありますよね。昇進して部下が増えれば増えるほど、謝る機会も増え、場数を踏んで鍛えられるのです。会社のトップなら、謝る回数もトップクラスのはず。謝罪会見などで社長が深々と頭を下げる姿を、TVなどでよく見かけるでしょう。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉は、まさにその通りだと思いますね。