コメの販売価格が高止まりしている。いつ安くなるのか。キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は「JAが史上最高値の概算金でコメを仕入れた結果、農水省も政府備蓄米として買えない膠着状態に陥っている。この解消のため26年産米の概算金を劇的に下げざるをえない。今年9月、コメ価格は暴落する」という――。
岡山県産コシヒカリを5キロ3980円(税別)で売り出しているスーパー。岡山県内のスーパーで、コシヒカリなど県産の銘柄米の値段が下がり始めた。昨年秋は新米の5キロ入りが4千円台後半(税別)だった=2026年1月26日、岡山県岡山市
写真提供=山陽新聞/共同通信社
岡山県産コシヒカリを5キロ3980円(税別)で売り出しているスーパー。岡山県内のスーパーで、コシヒカリなど県産の銘柄米の値段が下がり始めた。昨年秋は新米の5キロ入りが4千円台後半(税別)だった=2026年1月26日、岡山県岡山市

いまのコメ価格高騰の原因は「人災」

コメ業界関係者によればコメの値段は下がると報道されている。現在供給されている25年産のコメが平年より1割も増産されていることからすれば、当然の見方だろう。しかし、スーパーでの価格はわずかに低くなっている感じはするが、2年前の5キログラムあたり2000円から4000円に上昇したまま高止まりしている。

【図表】販売価格の推移
出典=農水省

いつ下がるのだろうか?

現状の原因を解明しなければ、答えはでない。いま、なぜコメ価格は生産が増えたのに高止まりしたままなのだろうか?

昨年の夏までのコメの不足・価格上昇と今起きているコメ価格高騰とでは、現象は同じでも原因が全く異なる。同じコメ騒動ではない。原因において不連続である。

コメは秋に収穫され翌年9月まで消費される。23年産米が猛暑の被害を受けて供給量が減少し、端境期となる24年夏ころにスーパーの店頭からコメが消えた。この供給減少分を24年産米から先食いしたために昨(25)年夏まで供給不足が継続した。これは、猛暑という自然災害が原因だった。

ところが今のコメ価格高騰では、コメは不足していない、むしろ生産が増えているのに引き起こされている人災である。