アートディレクター、クリエーティブディレクターとして仕事をしています。CM制作に限らず、ケータイなどプロダクトデザイン、企業、学校、病院といった組織のトータルなコミュニケーション戦略立案も私の仕事です。

仕事は依頼を受けて、クライアントの経営者や現場の責任者の方とじっくりと打ち合わせすることがほとんどです。独立する前の博報堂時代(2000年まで)は競合コンペをやることもありましたが、今はほとんどないです。もともと競合コンペはあまり好きではありませんし、僕のような仕事のスタイルの人間には向かない形式だと思います。僕はよく「問診」という言葉を使っているのですが、デザイン制作をする以前に、「相手が考えていることは何か」「どういった形のコミュニケーションを望んでいるか」といった本質を知りたいのです。僕の場合、「問診」をして、かなり深いところまで触れて初めてデザイン制作が可能になる。