東京都議選終了! 新たなスタートへ

2017年の東京都議会議員選挙が終了いたしました。公務の合間を縫って私も街頭演説の応援に駆け付けましたが、ターミナル駅周辺などに多くの人々が詰めかけている様子からも、今回の都議選に対する都民の関心の高まりを改めて感じました。

各党派による善戦の結果、「都民ファーストの会」は公認候補者50名中49名が当選、追加公認をあわせて55議席を獲得いたしました。この結果に一喜一憂することなく、「都民ファースト」の原点にもう一度立ち返る必要があります。いうまでもなく、選挙はゴールではなくスタート地点。これから、選ばれた127名の都議会議員とともに全速力で走っていきます。

昨年の都知事選挙もそうでしたが、自分の人生の転機とも思われるイベントを乗り越えたとき、私はふと立ち止まり、これからの人生の指針について考えてきました。

今回は、私がカイロ大学留学から帰国し、テレビキャスターの仕事を得たときに出合った本を紹介したいと思います。

私は若い頃からビジネス書を読むのが好きで、特にキャスターをはじめた頃は、あらゆるビジネス本を読み漁りました。たしかこの本は兄から勧められたと記憶しています。社会人として駆け出しの時代に読み、その後長らく私に大きな影響を与えた1冊です。

ビジネス啓蒙書の隠れた名著、『ゲームズマン』
原著は、1976年暮にアメリカで刊行され、翌年前期には数カ月にわたるベストセラーとなり、多くの人に読まれた。企業人のパーソナリティーを4つの類型に分けての分析は、色あせることなく現代にも通じる。絶版本だが、ネット等で購入可能(2017年7月3日現在)。

古くからのプレジデント読者のなかには、『ゲームズマン』という書籍タイトルを覚えている方もいるかもしれません。米国ハーバード大学で精神分析研究を行ってきたマイケル・マコビー博士が76年に出版した本で、日本では78年にダイヤモンド社から出版されました。テーマは「ゲーム」です。とはいえ、スマホやテレビの話ではありません。人生や仕事を一種の「ゲーム」としてとらえるというお話です。