社員の平均年収の8~10倍が目安?
今回は経営者の役員報酬について、考えてみましょう。今はサラリーマンの人でも、将来経営者になる時が来るかもしれません。「自分なんて絶対ムリ」などと言わず、次の数値を見てください。
総務省発表の平成24年就業構造基本調査によると、全国の雇用者数5700万人のうち、役員等の人数は347万人。何と、16人に1人の割合、男性に限ると11人に1人の割合です。何となく、自分でもなれそうに思えてきたのではないでしょうか。もちろん大企業ではもっと狭き門ですが、関連会社での役員就任や起業する方法だってあります。ちなみに、この他に自営業主は600万人も存在します。
では、社長の給料って、どのくらいでしょうか。この表は、労務行政研究所が上場企業や有力非上場企業に対して調査・公表した、社長の平均年間報酬です。ザッと、社員の平均年収の8~10倍程度といったところでしょうか。ちなみに、これは有力企業を中心とした調査ですので、中小・零細企業も含めた平均額では、この数値よりも大幅に下がると思います。
さて、ここからが本題です。社長の給料は何によって決まるか?
この問いに対して明確な回答はありませんが、概ね次のような要素で決定されていると考えます。
(1)企業規模
(2)世間相場
(3)オーナーか否か
(4)経営者としての功績
(5)企業業績