なぜか歯医者さんの年収下落が止まらない!

高収入のイメージが強いお医者さんですが、同じ医師の中でも、年を追って平均年収の下がっている分野があります。

それは歯医者さんです。


勤務歯科医師の平均年収の推移

グラフは、厚生労働省調査の歯科医師(勤務者)の平均年収です。

2013年の調査分で、残業代を入れても年収621万円という結果が出ています。実に、同じ年の勤務医師の年収1072万円に対して、60%弱の水準ということになります。

開業医に関しても、収益の悪化傾向は顕著です。バブルの頃には、高級外車を乗り回していたイメージのある職業ですが、今は昔。環境が様変わりしているのです。

一方、他の分野の医師と比べて、決して簡単になれるということはありません。大学は6年通わなければならないし、学費も同じくらいかかります。私立大学歯学部の場合、6年間で3000万円以上の学費がかかるケースも珍しくありません。しかも、歯科医は一定の勤務期間の後、開業する割合が圧倒的に高いため、相応の資金リスクも背負わなければなりません。高額な設備機器が必要なため、テナントでの開業でも、5000万円程度の初期資金が必要になるのです。