医療は女性が活躍できる分野
唯一の明るい傾向としては、男社会だった歯科医の世界も、女性の割合が年々高まってきていることでしょうか。特に29歳以下の若手医師に限っては、2012年で42.1%と、半数に迫ろうとしています。薬剤師なども女性が7割近くを占める職業ですが、一般企業に比べて医療分野の方が、女性の活躍できる環境は整っているといえそうです。
さて、歯科医師を例に、需給バランスと年収の関係を見てきましたが、同様の事象は、弁護士や公認会計士といったエリート職業においても見られます。国の政策もあって、合格者数を増やし過ぎた結果、職に就けない有資格者も出現するようになりました。
職業選択の際には、現在だけでなく将来に亘っての「需要と供給」のバランスが、極めて重要な要素といえるでしょう。