少しでも効率的に仕事を進めるにはどうしたらいいか。デルタクリエイト代表の佐藤舞さんは「多くのビジネスマンは勤務時間の60%をメール返信、スケジュール設定などの調整タスクに費やしている。イーロン・マスクやビル・ゲイツも実践している『仕事術』を試して、『仕事のための仕事』に振り回されないようにしよう」という──。

※本稿は、佐藤舞『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

読み取り、書き込み
写真=iStock.com/PeopleImages
※写真はイメージです

生産性をアップさせる10のテクニック

ここでは、生産性をアップする時間術を紹介していきます。

代表的なものとして、AIを使った教育事業を行っているアメリカの企業「フィルタード」が発表している、時間内により多くのタスクを効果的・効率的にこなすテクニックのランキング(※)のトップ10を見てみます。

それぞれのテクニックには、[実用性][難易度][効果]の3つの観点から評価がつけられています。

[効果]とは、そのテクニックがどんなことに対して有効なのかを分類したもので、統制/通知管理/メール管理/環境管理/目標達成/会議/時間管理/ウェルビーイング向上、の8つが挙げられています。

SNSは1日2回に分けて「5分ずつ」

◆10位 ソーシャルメディアのコントロール
[実用性]65.2
[難易度]3
[効果]通知管理

ソーシャルメディアは時間を奪っていくものの代表格です。仕事中にちょっとSNSをチェックしようとしただけなのに、どんどん次が気になったことはありませんか?

この調査では、カレンダーに1日2回、5分間のソーシャルメディアタイムを設けることを推奨しています。カレンダーに強制されると、「今はどうでもいいや」となります。

◆9位 2分ルール
[実用性]69.6
[難易度]2
[効果]時間管理

2分ルールは、「2分以内でできるタスクは何も考えずに終わらせてしまう」というテクニックです。重めの仕事の前に、小さなタスクをたくさんこなすことによって助走がつき、重めの仕事に取り掛かりやすくなります。

◆8位 健康的な食事
[実用性]69.6
[難易度]3
[効果]ウェルビーイング向上

時間がないからといって、毎日カップラーメンしか食べない生活を送っていたら、頭が働きません。なるべく未加工の食品で、タンパク質、ビタミンや食物繊維、脂肪、炭水化物をバランスよく摂取しましょう。