備蓄米在庫がなくなれば輸入解禁しか選択肢なし
【安田】お米、高いですよね。今、この対談時点(6月26日)では5キログラムで3000円台に落ちてきたとはいえ、以前に比べて倍近い状況が続いています。(農林水産省『スーパーでの販売数量・価格の推移(KSP-POSデータ全国等)(令和7年7月14日)』によると、6月30日週の平均価格は3602円/5キログラム)
【西田】3000円台に価格が下がったといっても、店頭に並んでいるのは3900円とかで、話が違う!
【安田】とはいえ、少し前までは4000円台でしたから、桁の一番高いところの数字が切り替わったという点は、消費者の印象としては大きいとは思います。
【西田】確かにインパクトだけはそれなりにあるかもしれません。ただ、小泉進次郎農林水産大臣が何を言っていたかを調べたところ、5月23日時点で「6月上旬には5キログラム2000円台でお米を提供する」と明言していたんですよ。2000円のお米、安田さんは買えました?
【安田】6月上旬に買えたのはほんの一部の人たちですよね。とはいえ、前の農水大臣のときには備蓄米を放出すると言いながら、結局、出たのかどうかもわからないような本当に小さなインパクトで、ほとんど値段も変わりませんでした。それと比べれば、小泉大臣になってからは「変化」を確かに国民が感じた、という面はありそうです。
【西田】うーん、その「変化」って、そもそもどれほどのものでしょうか。この1年間の米の値上がり幅に対して、今の値下がり幅は我々が求めているものに対して小さすぎると思います。安田さんはスマートだから明言しないですが、僕ははっきりと言いたい。やっぱり政治家は嘘つきだ、と。2000円台と宣っていたじゃないか!
【安田】(笑)。私はコメに関しては完全にメディアに踊らされている側で、確かに安くなったという感じは持っていますけどね。とは言ってもそもそも、そんなにお米を買わないのですが。
【西田】あ、もしかして安田さんもお米もらってる派ですか?(笑)
【安田】いやいや、もらってないです(笑)。農家の知り合いもいないですし。しかし、なぜ急にこれほど価格が上がってしまったのか。いろいろな視点があると思いますが、まずは憤懣やるかたない西田さんの解説を聞いてみたいです。
【西田】これは安田さんのほうが詳しいと思いますが、結局は需給ギャップが明らかに生じているわけですよね。求める人は多いのに、現実的な供給力が足りていない。で、その理由は「よくわからない」としか言えない。それが客観的な状況だと思います。
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