OECD加盟38カ国中32位――日本の1人当たり労働生産性の順位だ。G7では最下位、韓国よりも低い順位はなぜなのか。西田、安田両氏が、日本の生産性を上げる方法を語り合った。

日本人の「売り上げ」はアメリカ人の半分だけ

【安田】日本は生産性が低い、とよく言われます。日本生産性本部が発表している労働生産性を国際比較した2023年のデータを見てみましょう。西田さん、「先進国クラブ」とも呼ばれるOECD(経済協力開発機構)の38カ国中、日本は何位だと思いますか?

【西田】まあ、平均以下でしょうね。25位から30位の間くらいでしょうか。

【安田】実は32位なんですよ。

【西田】低いですね……。1人当たりの労働生産性を比較した順位ですか?

【安田】おっしゃる通り、就業者1人当たりが年間で生み出す付加価値を比較した順位です。もう一つよく使われる「1時間当たりの労働生産性」も、29位と低い順位になっています。

【西田】どちらも30位前後なんですね。

【安田】「日本人は生産性が低い」というフレーズはよく聞かれるようになったと思うのですが、38カ国中32位というのは、さすがに低すぎるだろうという感じがしますよね。

【西田】上位にはどんな国が?

【安田】1位アイルランド、2位ノルウェー、3位ルクセンブルク、4位スイス、5位アメリカです。ほかのG7は8位イタリア、11位フランス、14位ドイツ、18位イギリス、19位カナダです。日本の上には韓国(27位)、ハンガリー(30位)、スロバキア(31位)、すぐ下はラトビア(33位)、ギリシャ(34位)、チリ(35位)です。23年の日本の1人当たり労働生産性は877万円(購買力平価換算、1ドル=94.68円)。これに対して5位のアメリカは約1607万円と倍近い。

【西田】日本人の「売り上げ」はアメリカ人の半分しかない、と。