訪日外国人客数が年間4000万人に迫っている。政府は「観光立国」を掲げ、さらなる拡大を計画している。急増にはどんなリスクがあるのか。このままでいいのか。インバウンド推進に潜む光と影を、西田・安田両氏が語り合う──。
観光客で混雑する京都・清水寺の周辺(画像=共同)
観光客で混雑する京都・清水寺の周辺(画像=共同)。観光客が多すぎる「オーバーツーリズム」も指摘されるが、政府は訪日外国人客数の目標を上積みし続けている。

急増する外国人の中でも桁違いに増えた観光客数

【西田】ここ最近、日本でも外国人の「問題」が急速に話題になっていますね。

【安田】ええ。先日の参議院選挙でも「日本人ファースト」をスローガンとする参政党が大きく躍進しました。政治、行政、社会の外国人への関心が、ここまで高まったことはなかったのではないでしょうか。

【西田】その背景にあるのがオーバーツーリズム――日本のどこに行っても外国人の旅行者が目に入るようになり、急速に外国の人たちに対する不信感や懸念が高まっていることです。