トランプの関税政策で、株式市場は一時パニック状態に陥った。富が失われ、格差が拡大する間違いだらけの政策はなぜ支持されたのか。背景には、失われた製造業を取り戻したいアメリカ国内の事情がある。西田・安田両氏が、不合理なアメリカとの付き合い方を探る――。
第2回の関税交渉に向けてスコット・ベッセント米財務長官(中央)と握手する赤澤亮正経済再生担当大臣(右)。
第2回の関税交渉に向けてスコット・ベッセント米財務長官(中央)と握手する赤澤亮正経済再生担当大臣(右)。初回の会談ではトランプ大統領とも面会した。

貧しくなっても構わないアメリカ国民の真意

【西田】4月2日のトランプ関税ショック、驚きましたね。その後、市場は少し落ち着きを取り戻したとはいえ、僕もすっかり全資産やられました。もう全滅でしたよ。為替も株も暗号資産もダメになりましたから。安田さんも投資をなさっていそうだから、大変だったんじゃないですか?(※対談は4月上旬に実施しました)

【安田】いや、実は僕は現金比率が高めでして。自分でも経済学者らしくないなと思うのですが(笑)。

【西田】それは意外。