どんな企業も、創業時は経営者、顧客、現場の距離はきわめて近いが、成長にともなって組織の規模が大きくなると、この距離がひらいてムダな仕組み、会議、調査がはびこる。迷走企業がまず取り戻すべきは「創業者目線」である。

20年以上をかけた膨大な調査から導き出された結論

会社はつくるより続けるほうが難しい。さらに言えば、現状維持よりも難しいのが安定成長である。では、不断に成長し続けられる優良企業の条件は何だろうか。

ある人は絶えざる新市場への進出、新商品の導入が鍵を握ると言い、またある人は継続的な破壊と創造が必要だと言うかもしれない。別の人は効果的なM&Aが必須と主張し、そんな問いに答えるのは不可能だ、と最初から匙を投げる人もいるかもしれない。