仕事の飲み会で相手との距離を縮めるには何を話せばいいか。編集者の戸賀敬城さんは「誰も傷つけないような笑える下ネタは、場の空気をリフレッシュさせる清涼剤のような役割を果たし、相手との距離を近づけるスパイスになる。私も常に3つくらいは、下ネタを仕込んで飲み会に参加する」という――。
※本稿は、戸賀敬城『ビジネス会食の技術』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
相手との距離を縮めるために、戦略的にメモ帳を出す
飲み会は、仕事の一環として戦略的に参加しなければなりませんが、仕事の話ばかりでは気が抜けず、距離を縮めることができません。もちろん、食事中に企画書を出したり、メモ帳を出したりするのも基本的にはNGです。
ただし、相手との距離を縮めるために、戦略的にメモ帳を出すのは、テクニックのひとつとして有効です。
たとえば、決裁権を持っている相手のキーパーソンがためになる話や印象に残る話をしてくれたとき、「ちょっと、すみません」と少し仰々しく会話をさえぎって、メモ帳とペンを取り出す。
そして、「今のお話、忘れないようにメモしておいてもいいですか?」と言って、書きとめるのです。こんなことをされたら、相手はうれしいですし、「もっと話したい」という気分になりますよね。
わざとらしく連発するのはご法度ですが、心からいい話だと思ったのであれば、軽く「演出」を加えるのも効果的な会話術のひとつだといえます。