下心が見えすぎると相手の心証を害する

ビジネス会食で取引先とよりよい関係を築くためにも、手土産を小道具として、うまく活用するのがお勧めです。

とはいえ、手土産も交際費の範囲内で賄わなければならないので、会食で常に渡す必要はありません。手土産の予算は、1人当たり3000円以下が目安。したがって、手土産を用意するのは、予算がふんだんに使える「部長クラス以上との会食」と考えればいいでしょう。

とりわけ、会食に役員クラスが同席する場合、会食の終わりに手土産を渡すと、「仕事ができる人たちだ」とよい印象を与えて会食を締めくくれます。

風呂敷に包んだ贈り物を手渡すシーン
写真=iStock.com/hungryworks
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ただ、ビジネス会食では、ホストが仕事の発注者=クライアントの場合、手土産は渡さないほうがいいでしょう。なぜなら、クライアント持ちの会食なのに手土産まで貰ってしまうと、仕事の受注者のほうは「借り」が多くなり、重いプレッシャーを感じてしまうからです。

一方で、受注者がビジネス会食を主催した場合、招かれた発注者が「お礼」として、受注者に手土産を渡すのは「貸し借り」をつくらず、お互いにイーブンな関係を保つためにも有効です。

会食のホストが受注者の場合、手土産を用意するシーンが増えるわけですが、タイミングには十分注意しましょう。例えば、発注者のコンペを控えている時期や、ミスをして発注者に謝罪した直後などに手土産を渡すと、「ウチをよろしくお願いします」「これで許してください」という下心が見え見え。相手の心証を害して、逆効果になってしまうリスクがあります。

ゲストが複数いる場合、原則として同じ手土産を渡します。私は、手土産をご家族に渡すモノ、プレゼントをご本人に渡すモノと、区分けしています。