Q. ソファで寝る夫は健康に悪いか?

あなたも「隠れ不眠」では

お酒を飲んでいたり、仕事でひどく疲れていたりすると、ソファのような本来は睡眠に適さない環境でも、朝まで眠ってしまうことがあります。ですが、これが「良い睡眠なのか」と問われれば、答えはNOです。

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そもそも「ぐっすり眠れている」とは、「深睡眠」がよく取れている状態のことです。深睡眠の間は、途中で目が覚めにくく、脳内に蓄積された疲労物質の除去が行われ、体の機能を修繕したり、免疫力を高めたりする成長ホルモンの分泌が活発になります。そのため、この時間が長いほど疲れが取れ、病気になりにくい体になります。

では、この深睡眠とはどんな状態のことでしょうか。睡眠には大きく分けてレム睡眠とノンレム睡眠があり、そのふたつを繰り返します。レム睡眠は、眠りに入ったタイミングや起きる間際のうとうとと眠っている状態です。その間、筋肉は緩み、体は休息状態になりますが、脳は覚醒に近い状態です。一方、ノンレム睡眠は体を揺すっても起きないほどの深い眠りで、このときは脳も体も休息状態にあります。ノンレム睡眠は眠りの深さによって3つのステージに分かれ、「ステージ3」のもっとも深い眠りが深睡眠です。