現在、自動車販売のうち軽自動車の販売はおよそ40%を占めます。しかも、品揃えも豊富。軽自動車という括りの中だけでも、セダン、ハイトワゴン、ワンボックス、トラックSUV等、用途と好みに合わせてあらゆる車種が展開されています。

デザインした人 蒲原 充(デザイナー)

この成熟しきったかのように見えた市場に、ハスラーは新たな選択肢を与えました。それは、遊べる軽自動車としての「楽しさ」を追求するということ。ただの生活道具としての車ではなく、キャンプや釣りに一緒に行ってくれるような存在を目指し、2011年にハスラーの開発はスタートしました。

楽しさをデザインで表現するにはどうしたらいいか。まず悩んだのがフロント部分のライトです。人間の目と同じで顔となる部分なので車の印象を大きく左右します。試行錯誤の末に、車を持つ人にとって良きパートナーになってほしいという思いから、親しみやすさのある丸い目をしたライトを採用しました。この丸目は鮮やかなボディと組み合わされるとフレンドリーな表情を見せ、モノトーンのボディと組み合わされると少しクラシックな印象を醸し出すなど、ハスラーのキャラクター性を大きく方向づけています。

オレンジ、ピンク、ブルーの鮮やかなボディカラーも特徴です。見ただけで楽しくなるような元気な色は、アウトドアでも目を引きます。一般的に、ボディに鮮やかな色を使うと主張が強くなりすぎてしまうのですが、ルーフ部分に白を採用し軽さを与えることで、極限まで鮮やかな色を追求することができました。一見、ブルーやピンクは原色のように見えますが、メタリックを配合することで下地の色を隠し、彩度の高い塗装を実現しています。