英語とITに関わる仕事をしたい

「外資って、学歴は関係ないんですよ。この社員は何ができるのか、それですべて判断されます。採用、昇進・昇格、配置転換、リストラなど、あらゆる面でシビアに見られます」

20代半ばから外資系企業などを渡り歩き、転職回数は8回に及ぶ、阿久津功さん(50歳)。2年前、会社を離れ、システムコンサルタントとして主に都内や神奈川県内の中堅・中小企業のITに関する相談や対応をする。社員が使うパソコンやソフトの選定や設置、社内LANの構築、システムの設計・保守やトラブル時の対応、PCスキルやITリテラシーを高める教育などに携わる。

自らのキャリアを淡々と振り返る。

システムコンサルタントの阿久津功さん。中央大学理工学部物理学科卒。

「転職回数が多すぎるかな。ITや英語に関わる仕事をして、給料を上げようとするならば、会社を次々と変えるしかなかったんです」

1991年、中央大学理工学部物理学科を3年留年しながらも卒業した。26歳になっていた。在学中は、英会話学校に通い、英語の習得に力を注いだ。パソコンが浸透する前の時代だった。大学の講義で知ったコンピューターの仕組みやその機能に魅力を感じ、のめり込む。

新卒として入った会社は、日本を代表する大手書店。「コンピューターをいじることができる部署を希望した」が、配属で希望はかなわず、1年で辞めた。この大手書店は1990年代、深刻な経営危機となる。

「暗く、よどんだ社風だった。あの体質ならば、なるべくしてなったという気がします。学歴重視の採用でした。日本企業は新卒の採用でいまなお、学歴を重視しているでしょう。それで本当に仕事ができる人を雇えるならばいいのでしょうけど」

92年、大手生命保険会社の子会社に転職。大型コンピューターのメンテナンスなどに関わる。全国の支社・営業所などの契約獲得のデータなどの管理をする。親会社から出向してくる社員の意識の高さや、理解力の早さなどに驚く日々だったという。

6年間在籍した後、97年、退職した。